子どもの貧困をなくすために
NHKのETV特集「本当は学びたい~貧困と向き合う学習支援の現場から~」を録画していたのをみました。
http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2014/0614.html
暮らしと法律を結ぶホウネットの総会で記念講演をお願いし、一度は了解してもらったのですが、やむを得ない事情で講演してもらえなかった青砥恭さんの、さいたまユースサポートネットでの子どもたちの居場所づくりと学習支援の活動の報道でした。
青砥さんのドキュメント高校中退(ちくま新書)は、読んでいて本当につらくなる告発の内容でした。
毎年、十万人近い高校生が中退している。彼らの多くは貧しい家庭に育ち、まともに勉強する機会など与えられず、とりあえず底辺校に入学し、やめていく。アルバイトですら、高卒以上の学歴を求められる現在、高校中退者にはほとんど仕事がなく、彼らは社会の底辺で生きていくことになる。いま、貧しい家庭からさらなる貧困が再生産されているのだ。もはや「高校中退」を語らずして貧困問題を語ることはできない。
何とかしなくてはならない、そんな思いにかられた本でした。
ホウネット総会は、同じく子どもの貧困に取り組む山野良一さんに記念講演をお願いし、多くの参加者に、子どもは社会全体でささえるもの、生まれた家庭で差別してはいけないことを学びました。
山野さんの著書は「子どもの最貧国・日本 (光文社新書)」です。
ETV特集では、子どもたちの一つ一つの言葉が胸に突き刺さってきました。
涙が出そうになります。みんな一生懸命いきようとしている、そんな子どもたちに生きる希望を失わせてはいけない、そう思いました。
この番組非常にいい内容でした。多くのサポートする人に支えられ希望の高校に合格しても、授業料以外にも多額の費用がかかる、その費用をどう工面するのか、多くの難問が待ち構えています。
暮らしと法律を結ぶホウネットは、貧困世帯の子どもたちへの学習支援を重点課題に位置づけてがんばっていきます。